状況と課題

  ただ近年、出版状況はとみに悪化しつつあります。情報産業としての出版界は大衆化して一見賑やかそうに見えますが、固い本はいよいよ売り難い状況です。東京のある中堅出版社は、21世紀の初頭元旦の全国紙に「読者と著者の皆さんへの新年のメッセージ」という声明を出しました。そこには「(活字文化としての)出版は、厳密に点検するかぎり、適正規模の範囲内で適正な利潤を追求する業としては成立しなくなったといえます。」と書かれていました。まさにそういう情況です。それでも志操を失わず、21世紀に挑戦するためには、やはりいま一歩積極的に新しい策を講じねばならないと思われます。

 そこで創言社も今後は、出版分野も少し広げて、法学、社会学、教育学、医学、福祉等の分野の企画も積極的に取り組んで行きたい考えます。これまでも関心はあったわけですが、本格的ではありませんでした。これからは一層腰を据えて、各分野の新しい、意欲的な仕事を手がけ、新しい世紀の歴史創出に寄与して行きたいと考えます。